『すぐわかる介護』の概要
| 表紙写真 | 
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| タイトル | すぐわかる介護 |
| 編著者 | 主婦の友社 |
| ISBN-10 | 4072643548 |
| ISBN-13 | 978-4072643549 |
| 発行年 | 2009年 |
| 出版社 | 主婦の友社 |
レビュー
主婦の友社編ほっとくるブックスのうちの1冊。以前、主婦の友社では在宅介護をする人のための介護支援情報誌として『ほっとくる』を隔月で刊行していた。介護保険制度は2000年からはじまったが、本書『すぐわかる介護』は2009年の介護保険法改正に対応した内容となっている。ちなみに、2009年改正では、法令遵守責任者の選任などの事業所の業務管理体制の整備や、事業所の休止・廃止の事前届出制などが新たに定められた。
『すぐわかる介護』の内容は、基本知識編と介護情報源編の2部構成となっている。基本知識編では、予備知識もないまま突然に介護をすることになった人をターゲットにして、在宅・施設などの介護スタイルの選び方、認知症の人に対する接し方、食事・入浴・排泄などの介護のコツなどを写真入りでわかりやすく伝えている。また、介護情報源編では、移送サービスや配食サービス、住宅リフォーム支援、介護用品レンタル・購入などといった、介護保険で提供されるサービスの具体例を幅広く紹介している。
もちろん、ターゲット層が明確であるだけに、介護の専門的な知識を得たい人にとっては物足りない内容に映るだろうし、2009年刊行ということで、ほぼ年度ごとに目まぐるしく変わってきた介護保険制度の現在のあり方にも対応していない部分がある。しかし、副題に「介護なんでも110番」とあるとおり、これまで介護や介護保険制度に触れた機会のない人にとっては、一からいろいろなことをわかりやすく学べる、実用志向のガイドブックであることも事実であり、その点は高く評価したい。
